フリーランスのウェディングプランナーってなんだろう?

結婚式に対する想い

私は葉山を拠点に、会場を持たず、サロンを持たずにウェディングプランナーをしています。

いま、結婚式の準備を始めている人からしたら、
「会場を持たずにプランナーをしているってどういうこと!?」
てハテナがいっぱいですよね。

プランナーと言えば、会場の見学に行った時に案内してくれる人だったり、
打ち合わせ一緒にしたりする人というイメージが一般的だと思います。

ではフリーランスのウェディングプランナーって
会場に所属していないのにどうやって仕事しているんでしょうね?
そしてなんのために存在しているんでしょうか。
そんなことを少しお話しできたらと思います。

会場のプランナーでいることのデメリット

私はブライダル業界は15年ほど。
最初はゲストハウスで働き、その後大手ホテルで現場と教育に携わりました。
そしてハワイウェディングのプロデュース会社の立ち上げに関わり、
現在のフリーランスという形でカップルのお手伝いをさせていただいています。
私がフリーの道を歩むと決めたのにはいくつか理由がありました。
それは大きく括ると会場付きのプランナーでいることにメリットを感じなかった。
ということです。それはなぜなんでしょうか。

①ご見学の時にお客さまへ合う会場をご案内できない

会場付きのプランナーさんは、自分たちの会場がどれほど素敵で
どこの会場よりも一番優れているということを嫌というほど教え込まれて
そしてご見学のご案内をしています。

でも私は、お客さまの結婚式に対する考え方やこだわり、ご予算、イメージなど
たくさんお話を聞いていくうちに、
「あなたたちにはこの会場はあっていないよ!」と思う機会もありました。
それでも会場付きのプランナーさんは、「うちがピッタリです!」と言わなければいけないのです。

また、会場を見学しているふたりは
「こんな結婚式がしたいね!」というイメージは漠然としていて
具体的にやりたいことやコンセプトがはっきりしている方は本当にわずか。
実際に打ち合わせをしていく中で、
やりたいことや自分たちが大事にしたいことが
やっと少しずつわかってくるのですが、
その時に
「それはこの会場ではできません」
「こちらでは取り扱っていません」
となってしまうことや、
よくよく考えると、この会場じゃなかったかもね…
なんて思ってしまうことも良くあるのです。

それを防ぐためには、ふたりが会場を決める前に
結婚式について、ふたりのこれからについて
たくさん話し合う機会を設けることだと思います。

それをふたりでできないのであれば、第三者に入ってもらう。
実はそれがプランナーの役割でも合ったりします。

私はお客さまにその人たちの結婚式に合っている会場を
一緒に考えて探して、提案してあげたいと思うようになりました。

②誰のための結婚式をお手伝いしているんだろう?

これは私がゲストハウス時代に感じたことです。
私が当時働いていた会社はブライダル業界でも有名で、
洗練された大人のウェディングをご案内していました。

私の今のセンスや感覚はそこで養われたといっても過言ではないので
本当に感謝している大好きな会社、会場なのですが、
少しだけ違和感を感じたことがありました。

それはお客さまの選択肢が少ないということ。

洗練されたドレス、装飾、音楽。
どれを見ても本当に素敵で、きっとゲストも満足するだろうと思うのですが
そのどれを見ても「ふたりらしさ」がどこにもなかったのです。

J-POPはダサいから禁止。
装飾もおふたりらしさよりオシャレさを意識して。
引出物の種類も昔はいろんなカタログから選べたのに、
今では内製化されたカタログの中からしか選べなくなってしまった。
持ち込むと持ち込み料がかかってしまう。。。
ドレスも提携店じゃなければ選べなかった。

それって、誰のための結婚式なんだろう?
私がフリーランスを意識し始めた大きなきっかけでした。

③リスペクトされていないパートナーさん達

これは新郎新婦には直接的に関係することではないのですが
会場で働いている間、ずっと見てきたのは会場と提携企業との上下関係です。

新郎新婦が最初に探して出会うのが会場だから、会場が一番偉いような風潮が
この業界には存在していると思います。

でも、実際結婚式を作っているのは提携企業であるパートナーさん達の力が多いんです。
カメラマンさん、ヘアメイクさん、フローリストさん、音響さんなどなど…
本当に多くの人の手によって1組の結婚式が創られています。

そんなパートナーさん達が自分たちの価値を正当に評価されて、
お客さまと直接やりとりをして、ちゃんとした価値を受け取ることができるようになる。
そんな仕組みを作ることはできないだろうか?
そう考えた時に、大きな仕組みから抜け出さなければいけないと感じました。
(このことについては結構闇が深いのでまたゆっくりお話したいと思います。)

やれなかったことをやれているフリープランナー

上記のようなことから私は、
真っ直ぐ誠実に新郎新婦、結婚式に向き合うために
フリーランスという道を選びました。

つまり、私は今
・ふたりのお話を聞いてから合う会場を一緒に探せている
・ふたりやゲストのための結婚式を一緒に創ることができている
・一緒に結婚式を創るパートナーさんの価値向上を目指している

そんなことが今できるようになりました。
ずっとやりたかったことができていてとても幸せです。

最後に、これから結婚式を考えているカップルへ

最後まで読んでいただきありがとうございました!
フリープランナーがどんなお仕事をしているのか
少しでも分かっていただけたら嬉しいです。

そして、皆さんの選択肢の一つに、
「フリープランナーと結婚式を創る」
という項目が増えたら嬉しいなと思っています。

フリープランナーは何も変わった結婚式をプロデュースしているわけではないのです。
ただただ、ふたりにとってもベストは何か、ということを
こちらの都合で選択肢を狭めずにご提案をし、一緒に創っていきたいだけです。

会場を見学する前に、ふたりのすり合わせをする意味でも
フリーランスのプランナーさんに相談することをお勧めします。

きっとふたりに寄り添い、客観的にどんな結婚式が合うのか
誠実に対応してくれる方ばかりだと思います。


  1. 松永姫南

    コメント失礼致します!質問になるのですが、私は今高校2年生です、専門学校を卒業せずともフリーランスのウエディングプランナーになることは可能なのでしょうか。今現在専門学校で専門的な知識を身につけて会社に就職する、という流れでいこうかなと考えていましたが、私もどこかしらの会社に就職するとさまざまな制限がかけられて自由に、自分らしさの結婚式をお客様に提供できるのか不安になってきています。高校卒業後どのような流れがいいのか、また、どのような流れが可能なのか進路に関しての意見が聞きたいです!よろしくお願いします!

    • megumiki

      コメント有難うございます!スパムが多くて気付くのに時間がかかってしまいごめんなさい。読んでいらっしゃるかわかりませんが、最近は卒業してそのままフリーランスでプランナーになっている人もいますよ。
      個人的には今私がフリーランスでできているのはさまざまな会場で働いてたくさんのお客様をお手伝いさせていただけた経験値だなと思っているので、その経験値を、お客様に迷惑をかけずに積み重ねていくには、やはり一人ではなくサポートしてくれる人の存在が必要かもしれませんね!応援しています。頑張ってください!

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